コロナウィルスが流行りだしてはや数ヶ月、いまや全世界に拡がってしまいましたね😫
ここニュージーランドでも3月初旬に最初の感染者が判明し、そこから少しずつではありますがじわじわと数を増やしつつあります。
ニュージーランド政府は当初、中国本土やイランなど感染者が多い地域のみからの渡航者の入国を制限していましたが、各国の状況の深刻さを受けて、この度(一部の太平洋諸国を除く)自国民も含む全世界すべての国からニュージーランドへ入国する人へ、14日間の自己隔離(self-isolate)を要請する発表をしました。現在のところ世界でもトップレベルに厳しい措置といわれています。
自己隔離についてNZ政府のウェブサイトでは、Stay at homeと表現しており、家から14日間一歩も外にでることができないため、事実上の短期旅行者や短期留学生などへの入国制限ともいえます。
自己隔離とは?
政府によると自己隔離中は、
- 人との接触を基本的に行わないこと
- 1人で住んでいる場合食事のデリバリーなどを頼むこと
- もし同じ家に他の人と一緒に住んでいる場合は接触を最低限にすること(半径2メートル以内での15分以上の接触は避ける)
- 他の人と一緒に住んでいる場合、食事を他の人に作ってもらうのは良いが、他の人のために食事は作らないこと
- お皿やグラス、コップ、フォークやスプーンなどのカトラリー、タオル、枕などを他の人と共用しないこと
- これらのアイテムを使った後は石鹸や洗剤などでしっかり洗うこと
- トイレやシャワーを共用する場合、使用後毎回掃除、消毒すること
- シャワーを共用する場合はなるべく最後に使用し、掃除すること
- 自己隔離中はトイレットペーパー、ハンドタオル、歯磨き粉など自分専用のものを使うこと
などが推奨されます。
もし自己隔離中に具合が悪くなった場合は、直ちにヘルスラインに電話してください。
Contact Healthline for free on 0800 358 5453
その他の質問は以下の番号で受け付けています。
For all non-health related questions, call 0800 Government (0800 779 997).
その他の細かい隔離中の推奨項目については以下のニュージーランド政府ウェブサイトにてご確認ください。(英語ページです)
この自己隔離措置は、16日後にいったん今後どうするか政府によって見直しされる予定です。
また自己隔離に関して法的拘束力はありませんが、ジャシンダ首相によると、これを拒否した場合、政府によって対象者の隔離措置を取ることができるとのことです。
ニュージーランド航空の日本便運休が決定
NZ政府から入国者に対する14日間の自己隔離措置が発表された翌日の本日16日、ニュージーランド航空から、日本を含むいくつかの主要都市の航空便の運休が発表されました。
日本に関しては、オークランド-成田便及びオ
現在の町の様子
私が暮らす町は北島の南側、ウェリントンから3時間程度の小さな町です。
今のところ大きな影響は出ていませんが、マスクやサニタイザーは売り切れが出ています。日本やオーストラリア、アメリカなどで見られるトイレットペーパーの買い占めは、私の住んでいる地域では今のところ見られません。
人出に関してもそこまで外出している人が減っている印象はありません。ただマスクが売り切れている一方で、マスクをしている人はまだ一度も見かけたことがありません。ニュージーランドはマスクをする習慣がないので、こちらでマスクをしているとウィルスを持っている人と思われる可能性が高いため、皆手元にあるだけで着けるのは躊躇していると思われます。
コロナによるアジア人差別
コロナウィルスの拡大とともに、Twitterで見かけるようになったアジア人差別。ヨーロッパやオーストラリアでのアジア人差別を何件か見かけましたが、ニュージーランドも例外ではありませんでした。
私が先日道を歩いていたところ、パシフィック系の見た目の女性から、突然coronavirus!!😡と怒鳴られました。
コロナウィルスという未知の存在への恐怖心が怒りに代わり、アジア人を攻撃することで心を落ち着かせているのかもしれません。
コロナウィルスはほんのきっかけにすぎず、潜在的だったアジア人差別が顕在化している印象です。
経済への影響
すごい勢いで下落しているニュージーランドドルですが、今回の政府の発表により、観光業・留学業などはさらに大打撃を受けると思われます。
ただ、この措置がウィルスの封じ込みに成功すれば、世界で最も厳しい措置を取って成功した例として、長期的にみればニュージーランド経済にとっては良い政策だったといえると思います。
短期的に厳しい状況になる各種業界について政府から補助金がでるという話も出ているので、どうにかこの大変な時期を乗り越えられることを祈るばかりです。