コロナはほぼ制圧?!ニュージーランドの今と移民へのプレッシャー

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ニュージーランドでは6月8日にコロナウィルスの警戒アラートレベルが2から1になり、1ヶ月半以上が経ちました。

レベル2から1になるタイミングでは新規感染者数がゼロの日々が続き、ロックダウンによってコロナウィルスはほぼ制圧されたかに見えました。

そこから、海外からの帰国者の感染判明により少し数が増えましたが、7月も末の現在、ニュージーランド全体の感染者数は約20名程度となっており、感染者には全員隔離措置が取られています。いわゆる市中感染はなく、人々の暮らしはすっかり元どおりになりつつあります。しかし全てが元どおりというわけにはいきません。

コロナウィルスによる経済への影響

ニュージーランドは現在警戒アラートレベル1で、国内での移動制限はなくなったものの、海外への渡航は基本的に制限されています。ニュージーランド国外にいるニュージーランド国民が戻ってくるのは許可されていますが、それ以外でのニュージーランドへの渡航は基本的にできません。

そのため、もともと海外からの旅行者に大きく頼っていた観光業へ与える影響は非常に大きく、人気の観光地クイーンズタウン では長年観光客から愛されてきたアクティビティーである水上ジェットボートの会社が、ビジネスをたたむことになりました。

また、賃貸物件などのアコモデーションも借り手が激減し、レント価格を下げるほかなく、TVNZによると、南島の平均レント価格は昨年6月と比べて10%も下がっているとのことです。

コロナウィルスによる雇用への影響

観光業への打撃によりツーリズム系・ホスピタリティ系の会社で人員削減が多く見られる他、留学関係にも多大な影響があり、留学生が多い学校や語学学校の講師などの解雇のニュースを周りでも聞くようになりました。

多くのニュージーランド人が職を失ってしまったことにより、ニュージーランド移民局はこれまで以上に雇用者には移民ではなくニュージーランド人を雇うよう促しており、私の職場ではワークアンドインカム(日本でいうところのハローワーク)から直接連絡がきて、何人かの面接をお願いされました。

またこれに関連し、ニュージーランド移民局は先日、明日7月27日からEssential Skills visaについて、ニュージーランドの給与中央値である時給$25.50を軸として、もらっている給与がそれ以下なら最大6ヶ月、それ以上なら最大3年とするビザ有効期間の変更を発表しました。つまり中央値以下の金額でワークビザ申請する場合はたったの6ヶ月しか出ず、長期滞在したい場合はそれを繰り返して更新していくことになります。更新のたびに申請料もかかるため、該当する多くの移民には非常に痛い変更となっています。移民への縛りを厳しくすることでニュージーランド人への雇用が増えることを期待しての変更と考えられます。

ニュージーランドは今後どうなるのか?

ロックダウンから続いている経済への影響は国からのsubsidyが終わるタイミングでまた大きく動くと考えられ、今以上に倒産のニュースを聞く機会が増えると予想されます。

それでも現状コロナウィルス自体を拡散させないためのコントロールはできており(※隔離施設から逃走するなどの事件はあるものの😓)、これがきちんと続く限りは時間をかけて国を立て直していくことは可能でしょう。

留学生や私のような永住権のない移民にはとても厳しい状況がしばらく続くことになりますが、この国が好きで今のところ日本に帰る選択肢はないので、自分がやるべきことをやりながらニュージーランド経済をまわすのに貢献していきたいと思います。