ニュージーランドでは昨日3月23日に、コロナウィルスに関する警戒レベル4段階中のレベルが3に引き上げられ、また48時間後の25日23時59分より、最高レベルの4になり全土がロックダウンされることが決まりました。ニュージーランド国内で現在102人の感染者、死者0人時点での国の決定です。
ほとんどのケースが海外からの帰国者からの感染となっていますが、幾つか感染経路が追えないケースが出て来ているため、今回の決断に踏み切ったと思われます。
このロックダウン施策は最低4週間続けると発表されています。
警戒レベルとは?
ニュージーランドではコロナウィルスに関連して、four-level COVID-19 alert system(4段階のレベルの警戒システム)を採用しています。
このレベルごとに、国民の行動や社会的な対応が定められています。
- Level 4 Eliminate(排除)
- Level 3 Restrict(制限)
- Level 2 Reduce(削減)
- Level 1 Prepare(準備)
すぐに始まるレベル4について、以下政府発表のページを訳しました。
Level 4 Eliminate
ウィルス・病気が抑制されていないとみられる状態
国民・社会がすべき対応
- 人々は家にいること(自宅待機)
- 教育施設は閉鎖
- 必要不可欠なサービス (例:スーパーマーケット、薬局、クリニック) やライフラインを保つ施設(スーパーへの卸し業者、銀行、保険、水道関係など)以外のビジネス閉鎖
- 一定配給と各施設への供給要請
- 旅行の厳しい制限
- 医療機関における主要な優先事項の変更
昨日の町の様子
午後にアーダーン首相からの発表があり、慌ただしく買い物に出掛ける人が町に増えていました。
ラジオ、テレビで繰り返しアナウンスがされ、ロックダウンされてもスーパーマーケットはやっているのでパニックにならないこと、冷静な行動を求めるよう全国民に呼びかけていました。
私が住む地域はまだ感染者が一人も出ていないこともあってか、一般人でマスクをしている人は皆無でしたが、薬局やテイクアウェイショップの店員がマスクをしているのを幾つか見かけました。また一部のストアでは、手にビニール手袋をして会計をしていました。
ビジネス閉鎖中の金銭サポートについて
政府からすでに、給料補償のプランが発表され、申請を受付けています。
合法に運営しているすべての雇用主が対象となっており、従業員への給料補助金を政府からもらえます。条件は以下です。
誰がもらえるのか?
自営業を含むすべての雇用主が給与補償の資格を有する可能性があります。
給料補償が認められるには、以下条件に合っている必要があります;
- ビジネスがニュージーランドで登録・運営されている
- 従業員がニュージーランドで合法に働いている
- 昨年と比べて、1ヶ月単位でのビジネスの収入が最低でも30%減少している、または減少見込みである。その理由はコロナウィルスである
- ビジネスとしてコロナウィルスの影響緩和策を積極的に行うこと
- 従業員を保持する最大限の努力をすること、補助金受け取り中は、各従業員の通常の給料の最低80%以上は支払うこと
まとめ
ニュージーランドでも各国にならいついにロックダウン施策がされることになりました。
昨日のアーダーン首相の会見は非常に分かりやすく、一つでも多くの命を守るために、全国民の協力が必要不可欠だと強く訴えていました。
私も含む多くの人が突然働くことができなくなり不安な気持ちも渦巻く中、Wage subsidy(給料補償)がいち早く発表されたため、国民も今のところ大きなパニックにならず、このロックダウンを受け入れることができている模様です。
これから4週間、スーパーマーケットに行く以外は基本的に家に篭ることになるので、私はとりあえず粘土やペイントの道具などを買ってきて、家で楽しむことにしました😊
長いお休みの始まりになりますが、全国民がしっかりと言われたことを守り、ウィルスの抑え込みに成功することを祈ります。
Stay safe everyone!