私が現在住んでいるお家のお父さんは実はアウトドアガイド。平日も休日もいろいろなところに出掛けています。
今回私のお仕事がお休みの日にちょうどお父さんが子供たちを連れてロッククライミングに行くということで、一緒に連れていってもらいました。
クライミングした場所
下の写真の真ん中あたりの岩を登り下りしました。写真をよーくみていただくと、真ん中の岩に赤い服を来た人がいるのがわかりますでしょうか。お父さんがまず上のアンカーにロープを引っ掛けて準備をしているところです。
下の写真はクライミングのスタート地点から見上げた様子。ロープが見えますが、ゴール地点は下からは見えない位置にあります。だいたい20メートルくらいの高さでした。
クライミングの基礎
今回の持ち物は以下でした。
- ロープ
- ハーネス
- チョーク(手の滑り止め用)
- クライミングシューズ
- ヘルメット
- 水
- おやつ
- 勇気(超重要)
- 体力
見た目が可愛いからという理由で大学生くらいの時に無駄にチョークバッグ(クライミング用のチョークを入れる小さいバッグのこと)を買ったなぁと思いだしました笑。
子供たちは何回か経験がありますが、私は完全な初心者ということで、ハーネスの付け方から教えてもらいました。
今回私達が行ったのはトップロープクライミングといい、あらかじめ上にあるしっかり固定されたアンカーにロープを掛け、下で人にロープを調整してもらいながら比較的安全に登ることができるというもの。
トップロープクライミングは、基本的に2人1組になって行います。下でロープを支え調整する人のことをBelayer(ビーレイヤーまたはビレイヤー)、登る人のことをClimber(クライマー)と言うそうです。
あまり良い写真がありませんが、下の写真のオレンジのヘルメットがBelayerで、赤い服がClimberです。BelayerとClimberは同じくらいの体重か、Belayerが重い必要があります。これはClimberが滑落した時にBelayerがロープを引き、地上への落下を防止するためです。Belayerは経験があり、きちんと信頼できる人にやってもらう必要があります。
登っている最中にもし石を蹴ったり触ったりして下に落としてしまった場合は、すみやかに”Rock”と叫びます。
下の人はその声を聞いたら壁側の正面をまっすぐ見つめ落石に備えます。(上を向いたら顔面が危険、下を向いたら首が危険なため。頭部はヘルメットをしているためダメージが少なくて済みます)
登っている間はお互いのコミュニケーションが大事になるので、声を時々掛け合いながら登ります。
登り始めの合言葉は
Belayer ready
Climber ready
こうして両者が準備できてからはじめます。登っている途中にもしClimberが休憩したい時は、Belayerに声をかけます。再び登り始める時も、きちんと声をかけます。
今回登ったのはlearner向けの岩なので難易度はそこまで高くないそうですが、それでもかなりの高さがあり、恐怖を感じました。写真は末っ子9歳が登っている様子。
さすがプロのアウトドアガイドの息子とあってか、この年齢でこんなに大きな岩に向かってもほとんど恐怖心も見せず頭を使いながらすいすいと登っていました。長男くんよりも比較的すいすい登っていたので、きっとある種才能があるんだろうなぁ。
こちらは降りてくる時の様子。
降りる時は下にいるBelayerに声を掛け、自分のハーネスに括りつけられているロープを掴みながら足を岩に突っ張りながら下降するイメージです。基本的にはBelayerがロープをコントロールしてくれるので、それに身をゆだねながらバランスをとって降ります。それにしても真っ青な空。
まとめ
初めてのロッククライミングということで登る前は少し緊張しました。登っている最中に何度か次の行く手が見つからず立往生しましたが、なんとか立て直しゴールすることができました。地上に降りた時はホッとしたのか思わずハァーーーと声が出てしまいました。
ただBelayerがいなかったら2回くらい死んでました笑。
日本で2回ほどボルダリング(ニュージーランドではIndoor rock climbing といいます)をやったことがありますが、ロープは使わないですしやはり高さが全然違いますね。またボルダリングの場合は同じ色または同じ数字の石(ホールド)を追って登りますが、ロッククライミングは自然の岩が相手なので自分で頭使って道をシュミレーションしながら登る必要があります。
ボルダリングはロッククライミングの練習として最適だろうなと感じました。
というわけで初めてのロッククライミング、運動不足の三十路女が久々に体を動かすにはほど良い運動でした!
これを機にもうちょっと運動する、かな?