2018年8月8日にニュージーランド移民局から発表された、留学生の卒業後のポストスタディワークビザに関する変更についてまとめました。
ニュージーランドの専門学校や大学に通ってからニュージーランドで仕事をしたい人達に大きな影響のある内容です。
※2018年8月29日時点の状況です。最新の情報は移民局のウェブサイトからご確認ください。
変更の背景
ここ数年でニュージーランドで就学する留学生の数が加速的に成長したものの、低いレベルのコースを就学しニュージーランドへの永住を目指す人が増え、本来のニュージーランド政府の目的とずれが生じていました。
そのため、今回の変更では高いレベルのコースをよりサポートし、低いレベルのコースは少し厳しい条件にすることで、ニュージーランドが本当に必要とするスキルや資格を持った人達への永住の道を残しています。
また、留学生を含む外国人移民がオークランドに集中することを避けるため、オークランド以外の地域でも優遇措置がとられています。
ポストスタディワークビザの主な変更点
- 全ての就学レベルにおいてemployer-assisted post-study work visa廃止
- レベル4〜6の学生と、学位なし(Certificateレベル)のレベル7の学生に、修了後1年間のpost-study open work visa提供
※これに加えて、特別な登録が必要になる職種に関連すると認められたGraduate Diplomaを修了した場合、さらにもう1年のpost-study open work visa提供。
- 2021年12月までにオークランド以外で就学したレベル4〜6の学生と、学位なし(Certificateレベル)のレベル7の学生に、修了後2年間のpost-study open work visa提供
(※2021年12月以降は一律1年間のpost-study open work visa)
- Degreeレベル7またはそれ以上(Graduate diploma レベル7を除く)のqualificationsを勉強している場合、修了後3年間のpost-study open work visa提供
- レベル8のコースを就学している場合、移民局が発表しているLong Term Skills Shortage List上に定められている職種に関連していると認められたコースでないかぎり、家族への待遇(パートナーへのオープンワークビザの提供やこどもの無料通学など)は非適用。(※レベル9〜10は変更なし)
⚠️これらの変更は2018年11月26日から適用されます。
これから学校に行こうと思っている人へ
今回の変更により、明確に卒業後のビザの権利が変わりました。
個人的にはemployer-assisted post-study work visaがなくなったのは納得です。このビザでは、特定の雇用主のサポートのもとでしか働けないため、卒業後に自由にいろいろな会社で働いてみるということができませんでした。
たいしてpost-study open work visaはどの雇用主のもとでも働けるので、転職が簡単にできるほか、掛け持ちで2つ仕事を同時にすることも可能です。
これからニュージーランドの学校に通ってそのまま就職を目指す人は、2021年12月までにオークランド以外でレベル4〜6のコースを就学するのが1番現実的にお得かなと思います。
もちろんdegreeレベル7以上のコースを就学をすると3年間のオープンワークビザが出るのでもっと長くいられるのですが、レベル7以上のコースを就学する場合は英語のレベルがもともとかなり高くないと入学できない可能性が高いです。
移民の増加により年々厳しくなっているニュージーランドのビザですが、高いレベルを目指す人が増えて質の高い人材が増えるのは良いことですね。
※ビザに関する相談・質問は専門家へお問い合わせください。