昨日2019年9月17日にニュージーランド移民局より発表されたワークビザの変更、う〜ん一言でいうと、また厳しくなったか、、、sigh😩という感じ。自分なりに内容を整理したくざっくりとまとめてみました。
※個人的にまとめているのだけなので、詳しく知りたい方は移民アドバイザーにご相談、または移民局のサイトをご確認ください。
変更概要
今から2021年までの間に、雇用主が移民(外国人)を雇用するテンポラリーワークビザの申請プロセスを変更。段階を踏んで、2021年中に完全施行予定。
何が変わるの?
- (現行の移民本人主導から)雇用主主導のビザ申請プロセスへ
- 現行の6つのワークビザに代わり1つの新しいテンポラリーワークビザの導入
- (収入レベルとANZSCOの職業リストの組み合わせによってスキルバンドを決定していた現行制度から)収入レベルのみによってスキルバンドをグループ分けする方法に変更
- 低収入ジョブにカテゴライズされる場合、レイバーマーケットテスト(労働市場調査・つまりニュージーランド人でその仕事ができる人は本当にいないかのチェック)の強化
- 一部対象の分野・区域に対して移民の雇用を容易にするセクターアグリーメントの導入
- 低収入ジョブのワーカーがその家族をビジタービザ等でニュージーランドに連れてこれる(サポートできる)権利の復活
詳細はこれから18ヶ月の間に公開されていきますが、まず2019年10月7日からTalent Accredited Employersにて変更が導入されます。Talent Accredited Employersの変更内容は、ワークビザを申請できる最低収入額が年間$55,000 から$79,560へと跳ね上がったり、このビザを介しての永住権の道の廃止などかなり大幅なので、該当の方はよくホームページをご覧ください。
Changes to Talent (Accredited Employer)Work Visa
変更が適用される6つのビザ
以下6つの現行ビザが、2021年までの間に新しいテンポラリーワークビザに変更になります。
- Essential Skills Work Visa
- Essential Skills Work Visa — approved in principle
- Talent (Accredited Employer) Work Visa
- Long Term Skill Shortage List Work Visa
- Silver Fern Job Search Visa, and
- Silver Fern Practical Experience Visa.
変更が適用されないビザ
以下の現行ビザについては移民の雇用方法に変更はありません。
- Recognised Seasonal Employer (RSE) Limited Visa
- working holiday schemes
- Post-study Work Visa
- Fishing Crew Work Visa
- Religious Worker Work Visa
- Specific Purpose Work Visa
- partnership work visas including Partner of a Worker Work Visa, Partner of a New Zealander Work Visa and Partner of a Student Work Visa
- work visas granted for international or humanitarian reasons, such as domestic staff of diplomats, consular and official staff, and for refugee or protection status claimants.
雇用主が主導となる移民雇用へ
2021年から、外国人(移民)を雇いたい雇用主は、3つのステップを踏むことになります。
- 雇用主チェック — 移民を雇いたい全ての雇用主に義務化。移民を雇うためには、年間何人の移民を雇うかによってレベル分けされ、それに準じた認定を得るのが必須に。
- 職業チェック — その職業がニュージーランドの給料水準に見合っているか・ニュージーランド人を雇用することは本当にできないのかを確認するレイバーマーケットテストの実施等
- ワーカーチェック — ワーカー本人の適性、健康、スキルチェック等

レイバーマーケットテスト(労働市場調査)の必要有無
ニュージーランドの給与水準の中間額以下(現在$25/hour)の低収入ジョブオファーでワークビザを申請する場合、レイバーマーケットテストが必須になります。
※ジョブオファーがオークランド・ハミルトン・ウェリントン・クライストチャーチ・ダニーデン以外の地域で、かつ給与がニュージーランドの給与の中間額以上(高収入ジョブ)である場合、レイバーマーケットテストを行う必要はありません。
また、ジョブオファーがオークランド・ハミルトン・ウェリントン・クライストチャーチ・ダニーデンのいずれかでも、給与がニュージーランドの給与の中間額以上(高収入ジョブ)で、且つオファーされた職種がa skill shortage List(不足職種リスト)に載っている場合、レイバーマーケットテストを行う必要はありません。
移民局のねらい
今回の変更により、移民局は、
- 純粋にニュージーランド国内で雇用が足りない場合にだけ移民を雇えるようにすること
- 労働市場の中でも地域性、分野によっては移民を雇いやすくすること
- 雇用主は今までよりももっとニュージーランド人の雇用、トレーニング(教育)に励むこと
上記に基づいてニュージーランドの雇用がまわることに狙いを定めています。
感想
ワークビザのプロセスが変更になることは以前ちらっと移民大臣からアナウンスがありましたが、ついにその時が来てしまったか、、、という感じです。
ワークビザを申請する時に今までは私達労働者側が主導して申請するものだったのが、雇用主が主導となるのが、今までと大きく違うところです。
すべての雇用主に雇用主チェックが義務化されるので、雇用主によってはその手間をかけてわざわざ移民を雇うよりは、もっとニュージーランド人を雇おうという動きも出てくるのではないでしょうか。これは移民局の狙いどおりです。
収入レベルが低い移民にとっては非常に痛い変更なのは間違いありません。変更後は、ニュージーランドの給与の中間額以下であれば低収入ジョブ、それ以上であれば高収入ジョブとバッサリ2つに分けられるので、この給料をもらえるかどうかが大きな鍵となってきます。
これからまた詳細が色々と出てくるので、また追いたいと思います。