Moderate injuriesってどのくらいのケガ?海外での運転はより慎重に!

NZ生活いろいろ
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先日、職場のスタッフの1人がドライブ中に事故を起こしてしまいました。

幸い自損事故で誰かを巻き込んだわけではなかったのですが、事故の後しばらくは当たり前ですが本人と連絡が取れず、状況がわからなくて本当に心配しました。

事故があって数時間以内にはウェブ上のニュースに載っていたので、このニュースで安否を確認することができたのですが、その記事から一部抜粋して今回のテーマであるケガの程度についてみていきます。

Moderate injuriesってどのくらいのケガ?

A St John Ambulance spokesman said one of the two people had moderate injuries and one had minor injuries. Both have been airlifted to Christchurch Hospital.

文章中の下線を引いた部分に、ケガの状態が書かれています。2人ケガをしていて、それぞれmoderate injuriesとminor injuriesということがわかります。

moderateは普通の、minorは小さめまたは少なめという意味がある単語なのでいずれにしろ命にかかわる状態ではないことが分かって安心したのですが、実際のところ、どうやってケガの程度をmoderate injuriesとminor injuriesと分けているのか、気になって調べてみました。

こちらのオークランドの公共機関による救急搬送時におけるコード表がわかりやすかったので、こちらを参考にみてみます。

 Patient condition status codes
Status ZeroStatus 1Status 2Status 3Status 4
Patient conditionDeadCriticalSeriousModerateMinor
Threat to lifeN/AImmediatePotentiallyUnlikelyNone
Triage tagsWhite/BlackRedRedOrangeGreen

左の列の上から、Patient conditionは患者の状態、Threat to lifeは生死に関わるか、Triage tagsは負傷者をPatient conditionとThreat to lifeなどによって分類した際に付けるタグ(色分けされているのが分かります)のことです。

日本語でもトリアージとって聞いたことがあるのではないでしょうか。災害時など負傷者が多い場合に優先順位を決めるため、救急隊員は負傷者の状態(ステータス)を診て、患者を分類します。

ちなみに日本のトリアージのカラーとニュージーランドのカラーは異なります。国によって少し異なるようです。

それでは、私が知りたかった負傷の程度についてみていきます。上から深刻度が高くなっています。

Status Zero – Dead 死亡

Status one – Critical 重篤 ただちに生死にかかわる状態

Status two – Serious 重大 生死にかかわる可能性(脅威)がある状態

Status three – Moderate 中度 生死にかかわる可能性(脅威)が無さそうな状態

Status four – Minor 軽度 生死には関わらない状態

すごくざっくりですが、このようになっています。交通事故を起こした同僚のケースだとこのステータス3と4にあたるので、生死にかかわる可能性はほぼ無いことがわかります。

実際のケガについてどの程度のものだったかというと、Minorとされていた同僚は首に軽い擦過傷と、背骨の一部を骨折。Moderateとされていた同乗者は手足の骨折でした。

ちなみに同僚は1週間休みをとっただけで職場復帰しました。同乗者の方は全治3カ月程度とのこと。

ニュージーランドでの運転は慎重に!

余談ですが、ニュージーランドにきてから、周りの友人で交通事故を起こした、または交通事故に遭ったという話をこの4年間だけでも何度も聞いています。

日本と違い電車などの公共交通機関がそれほど発達していないので移動は自家用車またはバスが当たり前の社会だから、よけいに交通事故が多く感じるのかもしれませんが、それにしたって多いと思います。

実はニュージーランドでは、自動車学校に行って運転を習うのは一般的ではありません。多くの人が家族や知人など(2年以上の運転免許フルライセンス保持者)から運転を教えてもらいます。

教えてもらったからといってすぐに1人で運転できるようになるわけではなく、2年以上のフルライセンス保持者を助手席に乗せて運転できるlearner licence(ラーナーライセンス)、1人で運転できるようになるが条件付きのRestricted licence(リストリクティッドライセンス)、そしてフルライセンスというように段階を踏んでいきます。

日本のように運転のプロに教えてもらうわけではないので、やはりきちんと正しい知識を学ぶのは難しいと思います。事故が多いのもこれが原因の一つじゃないかなぁと思います。

家族など身近な人から教えてもらえるのは楽だし便利ですが、マイナスな部分もあるなと。

ニュージーランドで運転をする際は気を引き締めて、事故に遭わないよう、起こさないよう十分気を付けましょう。