IELTSライティングのタスク2のエッセイ構成について書くシリーズ、イントロダクション、ボディと続いて最後にコンクルージョン編です。
IELTSライティングの主要な6つの問題パターンと、問題別のエッセイ構成については以下の記事をご覧ください。この記事を先に読んで概要をつかんでいただくことをオススメします。
基本のエッセイ構成
問題のパターンによって多少の違いはありますが、ほぼ全てのエッセイにおいて、以下の構成を使うことができます。
- 導入(Introduction)
- ボディ1(Body Paragraph1)
- ボディ2(Body Paragraph2)
- 結論(Conclusion)
今回は、最後のコンクルージョンパラグラフについて解説していきます。
結論(Conclusion)
コンクルージョンは、上記4つのパラグラフの中で最も書きやすい段落です。なぜなら、すでにイントロダクションやボディパラグラフの中で述べた内容を改めてまとめて書くだけだから。
ただし、締めの段落なので、はっきりしっかりと書くことがポイントです。
また、コンクルージョンの書き方はイントロダクションやボディと異なり、IELTS指導者によってかなり違いがあります。色々なパターンがあるので様々なパターンを学んで、自分なりのテンプレートを作れると、試験で無駄に悩まずにすみます。
◆コンクルージョンパラグラフの構成例◆
- メインポイントのまとめ(Summarize the main points of your essay)
- エッセイ主旨の再声明(Restate the thesis statement)
- 未来への展望 (Give personal hopes, fears or recommendations about the future)
赤字で書いた、エッセイ主旨の再声明が、コンクルージョンパラグラフで唯一必須の部分です。
メインポイントのまとめは、簡潔でいいので書くことをおすすめします。
未来への展望は、状況によって(文字数が足りない時、時間が余った時など)オプションとして足してもよいし、書かなくてもよいし、自分で判断してみてください。
それでは少し細かくそれぞれのポイントについて追っていきます。
メインポイントのまとめ(Summarize the main points of your essay)
メインポイントとは、ボディパラグラフ1と2で述べたメインアイディアのことを差します。長々と書く必要はないので、簡潔にポイントを述べてください。
大体の場合、このメインポイントのまとめの前または後に、エッセイ主旨の再声明を続けて書きます。
- To conclude, despite some advantages as discussed above, (Thesis statement)
- In conclusion, (Thesis statement) as there are numerous advantages of…
- For the reasons mentioned above, (Thesis statement)
- To conclude, (topic) has both advantages and disadvantages…(Thesis statement)
- In conclusion, the major problems and solutions have been clearly analyzed. (Thesis statement)
上の文例ではすべてメインポイントを省略して書いていますが、例えばadvantagesの後にsuch asとつけて、少しだけ詳しくメインポイントを述べるとより分かりやすくなります。
ただしその場合は、文章が長くなり過ぎないように気をつけてください。
できれば2ワード以内でメインポイントを表現できると良いです。
エッセイ主旨の再声明(Restate the thesis statement)
エッセイ主旨(Thesis statement)とは、イントロダクションで述べた自分の意見、またはエッセイにおける自分の立場のことです。
このエッセイの主旨を再度、はっきりとコンクルージョンで述べてください。この時重要なのは、イントロダクションで述べたThesis statementと全く同じ文章で書かないことです。
Repetitiveにならないように、必ず言い方を少し変えてください。青字の部分がエッセイ主旨です。
未来への展望 (Give personal hopes, fears or recommendations about the future)
こちらは上で述べたとおり、オプションです。なくて全く構いません。
これを書くのはあくまでも文字数が足りていない可能性がある時のみ、と捉えてもらったほうが良いです。
もし書くのであれば、必ずThesis statementを書き終わったあと、最後に付け足してください。
ただし、長すぎるのは厳禁!あくまでもエッセイはボディの中身が大事なので、間違ってもコンクルージョンのほうがボディパラグラフよりボリュームがあるなんてことにならないようにしましょう。
また、新しいアイディアをここでは絶対に述べないこと。コンクルージョンの段落で新しいアイディアを出しては混乱を招きますし、エッセイが台無しです。
- The government has to take urgent action to resolve this problem. It is time to take action.
- If we are to save our planet, it is significant that this is treated as a priority for all concerned.
まとめ
コンクルージョンの書き方について、少し理解が深まったでしょうか?
コンクルージョンはエッセイの一番最後、つまり一番時間に追われているタイミングで書くことになります。
焦れば焦るほど何を書いていいのか混乱してしまうので、あらかじめ自分の「型」を作って試験にのぞむことをおすすめします。
以上、結論(Conclusion)についてでした。
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