IELTSのリスニングセクションには、解き方のポイントが幾つかあります。
ただやみくもにリスニングするのではなく、コツをつかんで効率的に問題を解いていくことがハイスコアへの近道となります。
IELTSリスニングの基本情報
まず本題に入る前にIELTSリスニングの基本的な情報をざっくり押さえておきます。
- 全40問
- アカデミックとジェネラル共通の問題
- 4セクション(セクションが進むにつれ徐々に難易度が上がる)
- リスニング30分+最後に10分間回答を回答用紙に写す時間がある(※コンピューター受験の場合最後の10分はありません!)
- レコーディングは1回しか流れない
◆セクション1:2人の会話
電話での会話のパターンが多い 例(レストランの予約、アパートの契約など)
◆セクション2:1人が話す
特定の情報を1人が話すパターンが多い 例(施設の案内、機械の使用法など)
◆セクション3:3~4人の会話
生徒2人と教授1人または、生徒同士での会話のパターンが多い 例(プレゼンの相談など)
◆セクション4:1人が話す
特定の情報を1人が話すパターンが多い 例(野生動物の聴力について、古代文明の成り立ちについてなど多岐にわたる)
IELTSリスニング解き方のTips
1.問題文をきちんと読む
IELTSのリスニング問題文に、引っかけのようなものはありません。素直に読みましょう。
一番大事なのは、問題文にて指定されている回答方法をしっかり押さえること。
例えば、問題文に以下の指定があったとします。
Write no more than one word or a number for each answer.
この場合、回答は1単語もしくは、数字のみになります。
赤字にしたorが意外と大事で、これがandだったら、回答は1単語と数字の組み合わせになります。
2.穴埋め系の問題は回答の目安をつける
全てのセクションの穴埋め系問題は、答えにある程度の目安をつけることができます。
どういうことかというと、例えばセクション1にて、車の販売についての会話がなされていたとします。
以下が問題の一部だとすると、
Age of car 1
Colour 2
Mileage 3
Previous owner was a 4
Will need a new 5 soon
1には車の年数、つまり数字
2には色
3には走行距離、つまり数字
4はaの冠詞がつく名詞、つまり子音から始まる単数名詞
5はnewという形容詞に続く単数名詞(newの前にaがあるから)
が答えになるだろうという、目安をつけることができます。
数字なのか、色なのか、地名なのか、名前なのか、どの品詞があてはまりそうか、といった点を意識して回答の目安をつけておくと、リスニング時によりその部分に集中して聞くことができます。
3.答えを聞き逃してもすぐ気持ちを切り替える
これ、私がよくやりがちだったのですが、リスニングしている最中に、答えを聞き逃してしまう瞬間があります。それで、しまった!と思って一瞬そのことに気を取られ、その先のリスニングを聞くのに集中力が途切れてしまうんですね。
IELTSリスニングは1回切りしかレコーディングを流してくれないので、もし答えを聞き逃してしまっても、すぐに諦めて、というか忘れて、そのままリスニングに集中しましょう。
1つの問題を聞き逃しても大したことないと考えましょう。ミスを引きずって次の問題に影響がないように!
4.回答用紙に直接答えを書く
IELTSリスニングでは、レコーディングを流した30分間の後に、10分間問題用紙から答えを回答用紙に写す時間が与えられています。
しかし、馬鹿正直にその指示に従う必要はないので、はじめから回答用紙に答えを書くようにしましょう。なので回答用紙は常に問題用紙の上または横に置いてリスニングに臨みましょう。
後に書きますが、最後の10分間は別のことに使います。
5.問題文をある程度先読みする
IELTSリスニングでは、各問題の最初の本文が流れる前に約30秒、問題を読む時間が与えられます。
さらに、1セクションが終わった後に自分の回答を確認する時間としてまた30秒与えられます。
これらの時間を利用して問題文を先読みしましょう。
※ただし、問題文の先読みはある程度リスニングに自信がある人のみにおすすめします。全然聞き取れてないのに問題文ばかり先読みしていても意味がないからです。それならいま解いている問題に集中したほうが良いです。
さて、ある程度リスニングにこなれている方が先読みをする場合、セクション1は簡単な穴埋めなので、じっくり問題を読む必要はありません。2で書いた通り回答の目安をさらっとつけたら、一気にセクション2の問題を読みましょう。
セクション2は地図だったり、選択問題だったりと色々なバージョンがありますが、選択問題の場合は問題文が長いことが多いので、何を聞かれているかだけざっくりと把握しましょう。
問題文がWhatなのか?Whenなのか?Howなのか?だけでも何となく分かっていれば良いです。
セクション3、4についても同様でざっくり何を聞かれているのか、を把握できると良いです。
ちなみに先読みと言っても、2セクション以上先の問題を読むのはおすすめしません。どうせ忘れてしまいますから。
次のセクションの問題を読むだけで充分です。
そして忘れてはいけないのが、リスニングが始まる前に必ず元の問題の場所に戻ること!
先読みをしていて本来のリスニング問題が始まってしまった!なんてことの絶対無いようにお気をつけください。
6.無駄なメモを取らない
私がIELTSの勉強を始めた当初、実はリスニングが一番苦手でした。今では一番得意なのだから勉強の賜物ですね。←自分で言う
さて、なぜ私がリスニングが全然ダメだったかというと、リスニング中に無駄なメモを取りまくっていたのです。
無駄なメモとは何かというと、私はリスニングを聴きながら、書ける限り全てを書き取っていたんですね。
速記のやり方を知ってるならまだしも、そんなこともなくただ必死に一字一句逃さないようにとガリガリ文章を問題用紙に書いていました。
試験会場でも私だけガリガリ書きまくっていたので、何だコイツはと周りに思われてただろうなぁ 笑。
おかげでどこが結局回答の部分なのか分からないし、書いてても結局喋る速さに手が追いつくわけないし、書くことに必死で全く内容を理解していないしで、とにかく無駄なことをしていました。
全然スコアが伸びないので、やり方を変えてメモをやみくもに取るのはやめて答えに一点集中して聞くことで、一気に正答率が上がりました。
7.最後の10分間でスペルチェックなどを行う
4で書いた通り、最初から答えをそのまま回答用紙に書くことをおすすめしています。そうすると最後に与えられる10分間が余りますよね。
この10分間で、答えをざっと見直してスペルミスがないか、1ワードと指定されていたところは1ワードになっているか、など細かいチェックをします。
さらに、答えが不明確だったところや、全く聞き取れなかったところも埋めていきます。回答用紙に空欄は絶対作らないように!!
全く聞き取れなかったところに関しても、問題文にヒント(と言う名のcontext)があるので、答えに見当をつけて何かしら書いておきましょう。
単純な例ですが、例えば数字が入りそうなら適当な数字を、形容詞が入りそうなら適当な形容詞を書いてしまえば良いのです。
正解したらラッキーですからね!
※コンピュータ方式のテストの場合最後の10分間は無いのでご注意下さい!
リスニングがどうしても苦手!な人には
IELTSを勉強したての頃リスニングのスコアが思うように上がらない、というか全然ついていけなくてお手上げ状態だった私。
それはこの記事で書いてきたようなリスニングへの対策が全くできてなかったからなんです。
独学での勉強に限界を感じている人、私と同じような悩みを今持っている方は、IELTS専門講師のいる『ユニバーサルスピーキング』でIELTSリスニングのやり方をまず教わってみましょう。
レッスンではメモの取り方、問題や文章の穴埋めなど、リスニングをしながらの情報処理の練習を行います。
IELTSリスニングで重要な、リスニングしながら必要な部分のみを正確に書き出す練習を行います。このレッスンでやり方に慣れてきたら、公式問題集などを使って模擬テストにたくさん挑戦してみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?リスニングは何度も練習問題を解くことがスコアアップにつながります。
私が実践してきたリスニングのコツが少しでも誰かのスコアアップのお役に立てたら幸いです。
独学で頑張りたい方。でもリスニング対策に悩んでる方はCollinsの対策本もおすすめ!↓↓
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