個人旅行記〜テカポ・マウントクックその2

地域情報
スポンサーリンク

前回に引き続き、テカポ・マウントクック旅行の2日目の記録です。

ニュージーランドで人気のパイで朝ごはん!

前日に宿のホストに教えてもらったFairlieで1番有名なベイカリーカフェで朝食を。

その名もFairlie Bakehouse。そのまんまですね。

ホストによると、pork、apple、cronutsが絶品とのこと。ポークとアップルは分かるとして、クロナッツとはなんぞや?!とお店の人にたずねてみたところ、クロワッサンとドーナツを融合させたスイーツのことををクロナッツというそうです。

調べてみたところ、日本では表参道にあるドミニク・アンセルベーカリーでクロナッツを販売しているようです。東京近郊にお住まいの方、ぜひお試しあれ。

さてクロナッツも食べたのですが写真を撮り忘れたので、ポークパイの写真を載せておきます。見た目はとても普通。

ニュージーランドはパイが人気で、コンビニやスーパーなどで日本でいう肉まんのように売られています。

私は元々パイはそんなに好きではないのですが、せっかくなので今回はポークパイを食べてみました。

ミンチ肉を想像していたのですが、ジューシーな厚みのある豚バラが入っていて思わぬ美味しさでした。ちなみにこのパイ生地の上に張り付いている四角いの見えますか?おそらくこれ、豚の皮の唐揚げ。バリバリ食べると音がしました。

天気が良かったので外で食事しました。店内は広く、また外にもたくさん席がありました。旅行者やローカルの方々で終始にぎわっていました。

プカキ湖を経由しマウントクックへ

さて朝食を済ませたら、本日の目的地であるマウントクックまで車を走らせます。Fairlieの町からマウントクックビレッジまでは148キロ、約1時間45分の道のり。フェアリーからレイク・テカポまで30分いかないくらいなので、テカポからマウントクックまでは1時間強の距離です。

せっかくなのでテカポにももう一度寄っておきます。今日は雲が少し多いです。

地図を見てわかるとおり、マウントクックに行くにはLake Pukaki(プカキ湖)に沿って車を走らせます。

このレイク・プカキ、日本ではテカポ湖が有名であまり知られていませんが、個人的にはプカキ湖のほうが美しいと思っています。プカキ湖は天気によって色が大きく変わって見える湖で、前回訪れた雲が全くない快晴のときは、この世のものとは思えないような美しいエメラルドグリーンの姿を見せてくれました。(表現が悪いですが本当にお風呂の入浴剤入れた後のような色だったのです)今回は雲が多かったのですが、水面に空がうつり、荘厳な雰囲気を醸し出していました。

今回のプカキ湖↓

前回のプカキ湖↓(これ本当?と疑いたくなるような色ですよね)

プカキ湖の美しい姿を眺めながら車を走らせるとあっという間にマウントクックビレッジに到着です。

マウントクックビレッジとは、マウントクックなどの山々に囲まれた小さな村で、ハイキングや様々なアクティビティの拠点となる場所です。

マウントクックには日帰りで気軽に楽しめるハイキングコースのほか、上級者向けのハイキングコースもあり世界中から訪れる旅行者でにぎわっています。以前訪れた際にいくつかのハイキングコースを歩いたので、今回はちょっと違ったアクティビティに挑戦したいなと思い、氷河をボートで見学する現地ツアーに参加しました。

絶対おすすめ!タスマン氷河ツアー

私が参加したツアーはGlacier Explorers。ニュージーランドで最大の氷河であるタスマン氷河(Tasman Glacier terminal lake)を巡ります。予約はオンラインで簡単に済ませることができ、ツアー開始時間の30分前までにマウントクックビレッジで1番大きいハーミテージホテル下のツアーデスクでチェックインをします。

ツアーの所要時間は約2.5時間。ハーミテージホテル前から専用のツアーバスに乗り20分ほど移動し、そこからボート乗り場まで25分ほどウォーキング。その後はボートに乗り、ガイドの説明を受けながら45分から1時間程度氷河を見学し、またバスでホテル前に戻ります。自然の中をウォーキングするため、バスに乗り込む前に適した靴であるかチェックされました。普通のスニーカーであれば何の問題もありません。

ボート乗り場まで軽いウォーキング。中国人の団体客とインド人の家族連れが一緒でした。

歩くこと約25分。ボート乗り場が下に見えてきました。何とも表現が難しい神秘的な水の色に驚きます。

ガイドの説明によると、このミルキー(と表現していました)な色は、氷河が渓を移動する際に石や砂を削ぎ、それが非常に細かい粒となって水に堆積することで作られるそうです。前述のプカキ湖はこのミルキーな水とフレッシュウォーターがミックスして独特なあの色になっているようです。

13人程度が乗れる中型くらいのボートに乗り込みます。氷河ツアーなのでたくさん氷山があるのを期待していたのですが、氷山自体の数はとても少なかったです。常に状態を変えているのが氷河の特徴でもあるので仕方ないですね。

タスマン氷河は18000年以上前に形成され、形を変えてきました。最も大きい時で地上200メートル、地下400メートル、全長100キロもあったというのだから驚きです。その後13000年前ごろから地球が徐々に暖かくなりはじめ、氷河を溶かしていきます。

今回私が行ったタスマン氷河湖自体は、実はつい最近、1980年代後半から1990年代初頭に形成されはじめたそうです。小さな池のようなものだったのがここ十数年で加速的に広がり、2012年には一番広い幅で2キロ、長さで5キロ、深さで240メートルを記録したとのこと。

氷河が溶けて分離することによって出現する氷山。実はこうして水面に見えている姿はその10パーセントほどで、水面下に残りの9割があるのだそうです。

そのため、むやみにボートで近づくと氷山が回転しボートごと飲み込んで横転する可能性があります。一度もそんな事故はおきていないそうですが、何度もガイドからそういった言葉がありました。

最新の注意を払いながらもガイドのお姉さんは氷山のギリギリまで近くに行き、氷山を小さく削り取って私達に触らせてくれました。見た目には普通の氷ですが、何百万個もの氷の結晶によって形成されています。

ボートツアーの最後はタスマン氷河のボートでいける終着点で写真撮影。地上に見えるのは30メートルほどの高さですが、この下に200メートル以上氷河が続いています。

こうして写真撮影後にボートツアーが終了し、各自でバスに向かってまた大自然の中を歩いて戻ります。大変素晴らしいツアーでした。

英語でのガイドツアーになりますが、最初にツアーデスクで日本語のパンフレットをもらっていれば全ての説明が書かれているので、英語がもしわからなくても問題ないと思います。また今回のガイドはオーストラリア人女性でしたが、中国人観光客が多いからでしょう、注意事項などとても簡単な中国語は喋れていました。日本語もほーんの少し。マウントクックやテカポはアジア人に人気の観光地なので、どこかしらで日本人のスタッフを見かけることも多いでしょう。

晩ごはんと本日の宿

さて、マウントクックビレッジに戻ってきてもう夕方です。腹ごしらえ。

以前から気になっていた Old Mountaineers’ Cafe, Bar and Restaurantへ行ってきました。昔のマウントクックの写真や登山に使われていた道具などが飾られており店の雰囲気はとても良い感じ。

白ワインと一緒にサーモンをメインにいただきました。素材はとても良いのですが、ソースがちょっと微妙だった。でもまぁまぁ満足なお食事です。レストランから見える景色は最高でした。

マウントクックビレッジを後にし、本日の宿のあるフェアリーにまた戻ります。途中またレイク・プカキに寄りました。昼間とはまた違った美しい景色を見せてくれました。

宿についたのは夜遅かったので早朝に写真を撮りました。1日目と同じ町ですが、違う宿をとってみました。こちらもAirbnb経由。朝食がついていて助かりました。

可愛いらしいお家。

お庭もおしゃれ。ちゃんと手入れされています。

ということで、2泊の弾丸旅行が無事に終わりました。仕事で溜まった疲れをリフレッシュするとても良い機会でした。

ニュージーランドは日本と違いどの県にもちょっとした観光地があるわけではないので、観光地ごとの移動距離がけっこう長くなります。バスで移動するツアーもありますが、自分の好きなところで休憩したり写真撮影したりできる自由度を考えると車での旅行が断然おすすめです。

レンタカーはもちろんですが、ヨーロッパからの旅行者はキャラバン(キャンピングカー)で周遊している人がとても多いです。私もいつかキャラバンでのんびり色々なところを巡ってみたいものです。