信じれないくらい久しぶりの投稿です!笑
ニュージーランドに来て9年目、ついに念願のレジデントビザを取ることができました。レジデントビザ取得までの流れと今の気持ちを連ねていきます。
レジデントビザ取得までの流れ
当初の予定
私がニュージーランドに到着したのが2014年の頭、学生ビザでの渡航でした。私はおそらくニュージーランドに来る人の中では珍しく、最初から永住するつもりで渡航しました。
この頃はまだギリギリ20代だったので、今となってはワーキングホリデービザを使って仕事を得てそこから永住権を目指せば良かったなーと思うのですが、当時英語もうまく話せず、そんなに簡単に仕事が見つかるとは思っていなかったため、学生ビザで学位や資格を取ってから永住権に繋げていこうと考えていました。
学校卒業とビザの変更、判断ミス
1年と10ヶ月学校に通い、その間パートタイムで仕事をしており、卒業を機に同じ職場でフルタイムで雇われることになりました。学生ビザから、ポストスタディワークビザ(オープン)への切り替えになります。オープンワークビザはこの当時最大1年おりる予定で、オープンワークの名の通り、どの雇用主のもとでも働ける素晴らしいビザです。この大変貴重なビザを、私の判断ミスでほぼ無駄にしてしまいます。😭
何が起きたかというと、学生ビザからポストスタディワークビザを申請する際に、日本の無犯罪証明書が必要だったのですが、これの取得にまず2〜3ヶ月かかるということ。ただ、これだけであれば無犯罪証明書が届くのを待ってる間にinterim visaという仮ビザが自動的に発行され、そのまま働くこともできるので良かったのですが、この時期同時に、日本に帰らなければならない予定があったのです。予定というのが親友の結婚式でした。学生ビザの期限が11月の頭まで、そして日本への帰国予定は12月の末でした。すでに無犯罪証明書は申請していましたが、2、3ヶ月かかるということは年をまたぐ可能性があり、さらにinterim visaになってしまうと帰国が許されないのでした。(※interim visaの間はニュージーランド国内にいなければなりません。もし日本に一時帰国した場合は戻ってこれないと移民局から言われました)
私の場合は学生ビザ申請の際に以前無犯罪証明書を提出していたのがまだ有効だったため、同じものを使えばポストスタディワークビザ自体の発行はできるものの、証明書の期限と同じである1月末までのたった数ヶ月分しかビザを出せないと言われてしまいました。
散々悩んだのですが、親友の結婚式には絶対出席したく、ビザを新しい無犯罪証明書を待たずに発行してもらうことにしました。これがビザ的には絶対的な判断ミスで後の後悔になるのですが、人生に1度しかない親友の結婚式に出席できたことは本当に良かったです。👰♀️🌹
新たなワークビザ申請と永住権申請へ、その時イミグレからルール変更の知らせが、、、
たった3ヶ月にも満たないポストスタディワークビザを発行された直後、雇用主を変えられないワークビザの申請を行いました。このワークビザが幸い2年おりたのでホッとしていたのも束の間、移民局がレジデントビザ取得に関しての大きなルール変更を発表しました。
それによると、これまではニュージーランドで学校に通っていたり、仕事経験がある人は提出の必要がなかった英語力の証明が義務化、そして永住権申請の最低ラインであるポイントの引き上げでした。
発表からルール適用まで2ヶ月もなく、ポイント引き上げにより私のこの時点での永住権申請は絶望的になりました。
この時本当に後悔しているのは、この約1年前、ワークビザが取得できたすぐの頃に、移民アドバイザーに永住権申請のタイミングを相談したことです。その当時永住権申請に必要だったのは140ポイント、私はそれを満たしており、さらに年齢が誕生日を迎えると5ポイント下がってしまうというタイミングだったので、今のうちに申請したほうが良いのではないかという相談をしました。すると移民アドバイザーから、ワークビザを取得してまだ間もないし、5ポイント減ってもその代わりにあと1年働けば職歴のほうでポイントが増えるので、もう少し待ったほうが良いというアドバイスを受けました。
これを信じて真面目に毎日働いていたところ、この移民局による大幅なルール変更です。最低ポイントが160になったことで、すぐの永住権申請はできなくなりました。移民アドバイザーも移民局がこんな変更をしてくるとは知る由もなかったので責めるわけにはいきませんが、やはりその当時自分は申請する気で相談したのを止められたので、とても悔しい気持ちでした😢。
雇用主との対立と転職
すぐの永住権申請はできなくなったもののコツコツ英語を勉強しつつ真面目に仕事をしていましたが、ある日雇用主とぶつかる出来事が起こります。私には私の言い分があり、向こうには向こうの言い分がありましたが、モラハラ発言の多い雇用主と、この言い合いになった際に雇用主が職場の壁を殴って穴を開けた🤛ことで、私の中でもうこの人のもとではやっていきたくないという気持ちになり、転職活動を始めました。
私はすでにポストスタディワークビザ(オープン)ではなく、雇用主が限定されるワークビザだったので、転職をするとなるとワークビザをまた一からサポートしてくれる雇用主を探すことになります。trade meで応募した仕事がポンポンと決まり、1ヶ月後には退職することになりました。ワークビザの取得に約2ヶ月かかり、不安で毎日吐きそうな日々でしたがなんとか取得に成功。勢いで仕事を決めたこともあり、ワクワクしていましたが、この時もう少し慎重になるべきでした、、、😱
はじめての転職、史上最低のオーナー
転職と同時に、大きな引越しをしました。オークランドから、南島の小さな小さな田舎の村へと引越しです。
今考えたらわざわざオークランドに住んでいた私を雇用しなければならないほどのいわゆるヤバい職場だったのですが、とにかく当時はワークビザをサポートしてくれるありがたい雇用主と思って転職をしました。
村自体はとても美しく、こんなところに住めるなんてニュージーランドならではでなんて幸せなのかと思いました。
しかし、そんな思いも束の間、オーナーの非道ぶりがどんどんと露呈してきます。イギリス人のオーナーでしたが、今でもイギリス人に出会うと彼がよぎって警戒してしまうほどトラウマを植え付けてくれました。🙄苦笑
とにかく常に不機嫌で周りに怒鳴り散らすようなタイプの人間で、村でも悪名高い人でした。なので村の外から人を雇わなければならなかったんですね。。
ただ悲しいことにビザをサポートしてもらっている立場の私は耐えるしかなく、これも永住権のためと思い、心を無にして働いていました。唯一良かったことは(厳密には良くないが)、フルタイム雇用されていたのにほぼ30時間ギリギリしか仕事がもらえなく、勉強の時間をたくさん取れたことです。永住権申請のためのIELTSのスコア取得もこの時達成しました。
働き始めて1年半以上が経ち、オーナーに伝えて永住権の申請を行いました。ここで、最後の最後にオーナーからのとんでもない裏切りが起こります。😱
EOIの提出をして、プールの中から無事に選ばれ、さらに必要な書類をオフィサーに提出した後の出来事です。移民局のオフィサーから、職場のfinancial reportを提出するようにとの通達がありました。ちゃんとした職場であるかを審査するもので私も全く問題ないだろうと、オーナーにお願いしました。すると返ってきた返事は、「移民局のオフィサーとか誰かも全く知らないやつに会社の重要な情報は見せられない」です。
そのほかの情報や質問には何でも答えるけど、financial reportだけは見せられないと断られたのです。普通ならありえない話ですが、そもそも性格のひん曲がったオーナーだったので、追求するのは諦めることになりました。
もちろん移民局はこの書類を提出しない限り永住権の審査はできないとのことで、泣く泣くはじめての永住権申請を諦めることになりました。
そしてこの数年後、村に住む友人からの連絡を受け、衝撃の事実が判明します。なんとこのオーナー、お店の売上を操作して誤魔化していたのです。実はPartnership Business でもう一人オーナーがおり、そのオーナーはお金だけだして店には1年に数回しか顔を出さない状況だったのですが、それをいいことに誤魔化していたらしく、事実が発覚してBuisinessから追い出されたとのことでした。この連絡を受け、だからあの時頑なにFinancial report は出せないと言ったのか、、、と点と点が繋がりました。全く嬉しい事実ではありませんでしたが、最後までとんでもない人間だったなと、今はとにかく反省してほしいです。
また転職と引越し、今度は大丈夫かと思いきや
話はもどり、永住権のサポートがしてもらえないと分かった以上横暴なオーナーのもとで働く理由はなく、すぐに転職活動を開始しました。またワークビザをサポートしてくれる会社を一から探すことになり半ば絶望的な気分ではありましたが、以外とすんなりと決まり、再び北島に戻ることになります。職場はすんなり決まったものの、ワークビザの取得は相変わらず大変で、また約2ヶ月かかりました。
今度の職場は北島の田舎町です。今回も少し曲者ではあるものの前回よりは何倍も良い雇用主でした。最初から永住権を申請したいと伝えた上で働いていたので、いろいろな給料交渉などもしやすく助かりました。しかし毎回永住権を申請しようとするタイミングで、移民局がルール変更をし、ワークビザや永住権申請の際にニュージーランドの中間値である給料をもらっていないとビザは承認されないとなり、この中間値が年々上がっていくことで、ついにこの雇用主からもう限界値で給料をこれ以上あげられないと言われてしまいます。また、週6日一日中働き休みもなかなか取れない生活に疲れてきてもいました。
給料的にもすでに業界でいうと良い額を頂いていたので私ももうこれはどうしようもできないとなり、この職場で永住権を申請するのは諦めようと思いました。
この時点でニュージーランドに8年以上いて、あまりの永住権の取れなさに半分くらい諦めの気持ちが出てきていました。日々仕事しかしていない生活に疲れてきていたのもあります。
といっても日本への帰国は全く考えておらず、ワークビザで数年ごとに滞在期間を繋いでいくか、新たに永住権取得に有利な職種につくためまた学生になって新たな分野を勉強するかということを考え始めていました。
3度目の転職とニュージーランド移民局史上最大の変更が!
勉強か転職か、両方を同時並行で調べながら日々過ごしていたところ、ウェリントンの今の職場のrecruitment のAdを見かけます。Adの内容が素敵で自分の経験とも合っていたので応募したところ、面接とトライアルを経てとんとん拍子で採用されることになりました。今もこの職場で働いていますが、今までで一番まともな考え方、言動の雇用主で、従業員をとても大切にしてくれて、とてもラッキーな出会いだったと思います。✨
実はこの職場に採用され、ちょうどワークビザの申請をすすめるというタイミングで、移民局から史上最大のルール変更があります。それが、2021 Resident Visaです。
コロナウィルスの到来によりほぼ休業状態だった移民局。ワーキングホリデービザの渡航者は延長があったりと良い変更もあったものの、ほとんどのビザは提出していても審査されないなどの状況が1年以上続く中での驚くべき発表でした。
2021 Resident Visaが発表された時のことをまだ覚えています。スマホで内容を読みながらドキドキして手が震えそうになりました。そして該当するであろう友人達とお互いこれは本当なの?とまだ半信半疑のまま連絡を取り合いました。
ざっくりいうと、このvisaが発表された時点でニュージーランド国内にいて、Work visaやその他(基本的に)働けるビザを保持している人、または3年以上ニュージーランドに住んでいる人、またはある特定の分野で働いている人(不足職種など)を対象にレジデントビザが比較的短期で審査・発行されるというものでした。
これまでの複雑でたくさんあった条件がめちゃくちゃ簡易化された、一時限定の特別なビザです。
私は転職と同時に給料的にも通常のSkills migrant categoryから申請できる状態ではありましたが、2021 Resident visaを申請すればよっぽど簡単に取得できるのは明白でした。なんせこの時点でニュージーランド居住歴8年以上、条件である3年の2.5倍以上住んでいます。笑
このスペシャルビザが発表された時点では辞める旨は伝えていたもののまだ前の職場で働いていたため、オーナーから引き止めにあいましたが、いろいろと思うとところやここには記していない細々とした揉め事もあったので、転職することに決めました。このタイミングでの新たなワークビザ取得はリスキーでもありましたが、なんとかやり遂げて、新たなワークビザ取得と引越し、転職を達成します。このワークビザ取得には今までで最長の3ヶ月、しかも移民局側や病院側のミスで待たされ散々な思いをしました。。
そして新しい職場で働きはじめて数ヶ月、2021 Resident visaの申請開始とともに申請、2週間後には承認・取得という異例の速さでの取得にいたりました。今までのワークビザの超絶時間かかるのは何だったんだよ✋と突っ込みたくなるレベルです。
私の場合は実はコロナ禍が始まり移民局が永住権の審査をストップしている間に、以前の職場をベースとしたEOIの申請を行なっていました。ただこのEOIは無効になる予定(申請時はオッケーだったが待っている間に給料の規定が変わってしまったため)でしたがそのまま放置していたため、他の多くの2021 Resident visa申請者より先駆けて申請することができました。(2月の末に申請できました)
念願のレジデントビザを取得しての思い
まだ永住権ではありませんがこのまま住むのを前提にしているのでいずれ永住権を取れるとして、ようやくレジデントビザが取れた時の気持ちとしては、やっっっっとかい!!です。笑 正直言って嬉しさは取得できた時はあまり感じず(発表された時のほうが嬉しかったです)、ホッとした、もうビザのことで悩まなくて良いんだという安堵感でした。
私は最初から永住権を取得するつもりでニュージーランドに来ているので、むしろここまで取れなかったのも奇跡なんじゃないかというくらい時間がかかりました。9年です。本当に疲れました。笑
この間、同じ頃にニュージーランドに来た人や、全然もっとあとに来た人でも、パートナーワークビザから永住権を取得している人をたくさん見てきました。妬む気持ちは全くないですが、パートナーワークビザがオープンなことはいつも羨ましかったです。どこでも働ける、ということほど気持ちが楽なことはありません。職場の環境がひどかったり嫌だったら辞めればいいんですから。雇用主が限定されてる場合、嫌だったら辞めればいいといっても、その次にサポートしてくれる雇用主が見つかるかはほぼ運になってしまいます。そしてその間も嫌な職場で働き続けなければなりません。そしてサポートしてくれるからといってもビザがおりる保証はありません。そんな毎回綱渡りの状況で心が限界に近づいていたニュージーランド生活8年目も終わり頃の発表だったので、移民局がはじめて天使に見えました。😇笑
ただ、もし以前の職場を退職して転職するか勉強するか悩んでいたあの時、学生に戻って新たな分野を勉強することを選んでいたら、、?学生ビザ保持の場合、この2021 Resident visaの対象からは外れてしまいます。私のように例え7年以上ニュージーランドに住んで働いていてもです。
偶然にも私は転職のほうが先に決まり、ワークビザ保持の状態でしたが、このように新たな挑戦やステップアップのために学生ビザを取得した人も大勢いると思います。それ以外にもギリギリのところで条件から外れてしまった人達も当たり前に存在します。
その人たちの気持ちを考えると辛すぎますが、9年間、合計すると11回もビザの申請をしてきたものとしては、ビザ取得は自分の思い通りにいくものではなく、運とタイミング、努力と忍耐があってそれでも取れたり取れなかったりするので、もはやあまり考えすぎずに流れに任せるのが良いのではないかと今になると思います。
ビザに必死であればあるほど心が病んでしまい、それじゃあ本末転倒なので、気楽に日々の生活を楽しんで、運が良ければ取れる、のほうが気持ち的には穏やかかなと。私は必死になっていたのを諦めかけていた時に運良く取ることができました。
とはいえビザは十人十色で今もたくさん悩んでいる人がいると思いますが、どんな方向にいったとしても、幸せに生きるのが一番だと思います。この記事を読んでくださっている見知らぬ誰か、心から応援しています!!
今後について
永住権を取得すると燃え尽きるみたいによく聞きますが、ニュージーランド9年目、燃え尽きてはいません。
ついにレジデントビザが取れたということで学費がdomestic student と一緒になるので、新たな分野の勉強を大学でしたいと考えています。30も半ばを過ぎ、もう良い〜大人ですが、ニュージーランドのいくつになっても挑戦しやすさを存分に使って、働きながら勉強していくつもりです。またそのお話についても記事にしたいと思います。
だらっだらと長く綴ってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。みなさんの1日がhappyでありますように🍀