掛け金なし!ニュージーランドの年金制度

本日平成29年(2017年)8月1日から、日本の年金制度が見直され、これまで25年間保険料を納めなければ年金の受給資格がなかったところを、10年間と大幅に短縮されました。

公的年金加入者は年々減少の一途にあるので、それを食い止めるための一つの策なのかもしれません。

日本の年金制度は先行きが不透明すぎて、義務といえど既に払わないという選択をしている人もいれば、保険料の負担が大きすぎて払えないという人も私の周りには散見しています。

私の場合は海外移住のため、年金はすでに任意に切り替えていました。

そして10年間の加入期間は満たしているので、ほぼ諦めていた年金でしたが将来的に日本に戻ったとしても、一応雀の涙ほどはもらえるようになりました。完全に年金制度が崩壊しない限りは。

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不安と不満がなくならない日本の年金

しかしながら平成27年12月に厚生労働省年金局から発行された「平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を見てみると、国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、平成26年度末現在で5万4千円となっています。

国民年金の制度上の支給額は、月額で6万円以上もらえるはずが、なぜこんなに平均が下回るのかというと、制度上の支給額は40年間保険料を支払った場合の満額であるからなのです。

ちなみに、60歳で繰上げ支給を受けた場合、満額でも月に4万5千円程度しかもらえないのですが、実際の支給額はなんと約3万9千円。早くもらおうと思うと、減額されるという非情な現実に突き当ります。なんと、60歳0ヵ月~60歳11ヵ月の間に繰り上げ請求した場合、42%も減額されてしまうのです。

そしてこれらは「現在」のお話であり、将来はさらに支給額が減っていくことはほぼ間違いないでしょう。

若者の保険料の負担は年々増し、高齢者は増えていくという状況。そしていざ若者達がもらえる年齢になった時、支給されるのは自分達が払ってきた保険料の何分の一しかない額。

そりゃぁ払いたくもなくなりますよね。

はっきり言って、日本の年金を払い続ける価値はないと思います。

それならその分自分で貯蓄していったほうがよい。

では、次はニュージーランドの年金システムがどうなっているのかについてご紹介します。

ニュージーランドの年金は掛け金がない?!

ニュージーランドの年金制度は、New Zealand Superannuation (NZ Super)と呼ばれており、受給資格は以下のみです。

  • 20歳以降10年以上ニュージーランドに住んでいる(50歳以降の5年間を必ず含む)
  • 65歳以上である
  • ニュージーランド市民または永住者である
  • 申請時にニュージーランドに住んでいる

お気づきでしょうか。支払い期間などは存在しません。

なぜなら、掛け金がないから。

ニュージーランドに「住んでいる」だけでもらえるのがこの年金制度の良いところ。

もちろんその期間分、高い税金を払って生活しているのですが。NZの税金は15%です!

でも私の場合、税金高いなーと思ったことは生活してて一度もないですね。常に税込表示なので、税金を払っている感覚があまりないのかもしれません。

日本にいた時はまた上がったよ~とか思っていたのですが。

で、いくら貰えるの?

ニュージーランドの年金支給額は、独身なのか、結婚しているこか、独身だけど成人した子どもと住んでいるのか、誰かとシェアして暮らしているのか、パートナーを含めるのか、NZ国外からも年金などを受け取るのか、など様々な状況に応じて個別に受給額が変わってきます。

こちらのNZ政府のウェブページで詳細をご覧になれます。

Fortnightly payments Before tax Taxed at ‘M’ (if you have no other income)
Single, living alone $900.20 $780.40
Single, sharing $827.20 $720.36
Married, civil union or de facto couple (both partners qualify) $681.60 each $600.30 each
Married, civil union, or de facto couple*
(only one partner qualifies)
$645.56 each $570.56 each

* This amount may be affected by other income you receive. Rates at 1 April 2017 (adjusted 1 April each year)

※Fortnightlyとなっているので、2週間ごとの支給額です。

上記のとおり、独身で一人で住んでいて収入が他にない場合は、2週間で780.40ドル、つまり1ヵ月あたり1560.80ドルを手取りでもらえます。

表を見る限り、独身のほうが高く、配偶者がいる場合は少し低くなっています。2人とももらえば結果的に多くなるからですね。

この金額は、田舎でぜいたくしないで暮らすには十分だと思います。オークランドなど都会だと家賃が高いので少し厳しいかもしれませんが、といっても、日本の年金で月3~4万円しかもらえないという感覚と比べると、ずいぶん余裕だと思います。

日本の年金も捨てがたい時

日本の年金は、受給資格期間を満たしていれば実は海外にいても受け取ることができます。

また、受給期間が10年に満たない場合でも、日本が「社会保障協定」を締結している国であれば、協定相手国と日本での加入期間を合算して、年金を受け取れる可能性があります。

ただ、ニュージーランドと日本は残念ながら社会保障協定は結んでいません。

でも、日本の年金を受け取ることは可能です。日本で受給資格10年を満たしていれば。

ただ、ニュージーランドと日本の両国で年金を受け取ろうとする場合、受給額に影響があるので注意が必要です。基本的にニュージーランド年金額から引かれるようです。

どれくらい引かれてしまうのかははっきり分からないので、個人で問い合わせが必要ですが、日本の年金制度は自分で掛け金を払ってきてようやくもらえるものなので、NZ政府から日本の年金の分を引かれるってのはちょっと納得いかないですね・・・。

まとめ

日本の年金受給資格が25年から10年になったのは、個人的には喜ぶべきことですが、先行きが見えないのは変わりません。

将来受け取る年齢になった時にほとんど貰えない可能性も鑑みて、個人個人で対策をとっていくことが大切だと思います。

自分で年金代わりの貯蓄をはじめるも良し、海外に移住してそっちで年金をもらうのも良し。

老齢での貧困を避けるために、しっかり計画をたてていきましょう。

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