独学でIELTSを勉強している人にとって勉強しづらいモジュールといえば、ライティングとスピーキング。
その一つ、スピーキングの効果的な勉強方法をご紹介します。
IELTSスピーキングの問題構成
まずその前に、IELTSスピーキングはどんな風に構成されているのか見ていきます。
IELTSスピーキングでは、個室で1人の試験官と1対1で会話をしながら進めていきます。
3つのパートに分かれており、全体で大体11分〜14分の試験時間となっています。
パート1
試験官からの質問に答えるパート。
質問内容は、自身のこと、家族のこと、仕事や趣味のことなど主に日常的な内容。
パート2
ある特定のトピックについてスピーチするパート。
話すべきトピックが書かれたカードを最初に渡され、そのトピックについて一方的に話します。
スピーチを始める前に1分間時間が与えられるので、その間に話す内容、構成をまとめる必要があります。
スピーチ時間は1〜2分。
パート3
パート2のトピックをもう少し掘り下げて試験官とディスカッションを行うパート。
※ちなみにスピーキングはアカデミックとジェネラルで違いはありません。
IELTSスピーキングの評価基準
次に、IELTSスピーキングはどのように採点されるのか、その評価の基準を見てみます。
以下の4つのカテゴリー別に、詳しい採点基準がバンドスコアごとに定められています。
- Fluency and coherence (流暢さと一貫性、つじつまが合うか)
- Lexical resource (語彙力)
- Grammatical range and accuracy (文法の知識と正確性)
- Pronunciation (発音)
※より詳細な評価基準が見たい方はブリティッシュカウンシルのIELTS公式サイトにて確認することができます。
2番目の語彙力と、3番目の文法については、ライティングにも通じるので、分けて勉強する必要はありません。
こちらの記事を参考にしてみてください。
スピーキング対策で力を入れなければならないのは、1番目のFluency and coherenceと、Pronunciation。
ではどう対策を取ればいいのか考えていきます。
1. とにかく英語を喋ってみる
えー喋るって、何を、、という感じかもしれませんが、何でも良いのです。
特に普段英語を話し慣れていない人は、普段の生活(ひとりごとなど)を英語に変えてみてください。
今日は〇〇をしてから〇〇に行こうとか、空がキレイだなとか、さっき見かけた猫が可愛かったなとか、頭に思い浮かんだことを全て英語に変換して、それを実際に口にしてみてください。
流暢さというのは1日そこらでは身につかないもの。
英語を話すという行動が当たり前とまではいかなくても、すんなり口から出てくるようにしておくことが大事です。
2. トピックに関するネタを揃えておく
パート2では実に様々なトピックが与えられますが、何にあたるかはその時までは全く分かりません。
だからといって対策を何もしないのは丸腰で戦場に飛び込むようなもの。
ある程度の武器は揃えておきましょう。
トピックの例:
- Art
- Book
- Internet
- Travel
- Language
- Music
- Old people
- Car
- Sport
- Festival
自分の好きな話題であったら比較的話しやすいと思いますが、全く興味のない分野だと大変です。
広く浅くトピックを網羅し、それぞれのトピックで使えそうなワード(単語)をノートなどに書き出しておくことをおすすめします。
尚、時々文章を丸暗記するアドバイスをしている人を見かけますが、私はおすすめしません。暗記している文章を話すとどうしても不自然になりますし、他の話題にうつった時に急に流暢さが失われたたら、暗記してきたのがバレバレだからです。
IELTSの試験官は何十何百と受検者を見ているエキスパートなので、すぐに見破られると思います。そして、そうなった時、評価にもちろん影響してくるのはわかりますよね?
ということで、文章丸暗記反対派です。
3. オンライン英会話で模擬テストを勝手にやってみる
IELTSスピーキング対策に重点をおいているオンライン英会話って未だほとんどないと思うのですが、わざわざ探さなくても自分でやることができます。
私がどうやっていたかというと、オンライン英会話の講師にIELTSの質問を出してもらうように頼んでいました。
私が使っていたのはオンラインレッスンの「レアジョブ英会話」
有名なオンライン英会話サイトなのでご存知の方が多いと思いますが、フィリピン人講師によるマンツーマンのレッスンが毎日25分受けられるサイトです。
値段も他のオンライン英会話に比べるとお手頃で、毎日話せるというのは大きいポイント。
レアジョブではもちろんビジネスコースや中高生向けコースなど色々な教材が用意されていますが、私の場合は日常会話コースで、講師にお願いしてIELTS対策をやってもらっていました。
レアジョブでは講師を検索できるのですが、フリーワードでIELTSと入力すれば、IELTSを受けたことのある講師や教えた経験のある講師の方を見つけることができます。
経験のある講師にお願いすれば、模擬テストのような形で毎日IELTSスピーキングの練習ができます。25分間というレッスン時間も、ちょうど良いんですよね。模擬テストをして、フィードバックをしてもらうには。
レアジョブにはたくさんの講師がいるので、本気で一緒に頑張ってくれる、協力してくれる講師をトライアルしながら地道に探し当てる必要がありますが、良い講師にあたるとこんなに安い値段で良いのかと申し訳なくなるくらいです。
私はここで出会った講師の方とFacebookでも個人的に繋がるほど仲が良くなりました 😛
というわけで毎日IELTSスピーキングの模擬テストを行いたいなら、レアジョブぜひ試してみてください。
4. 自力で模擬テストを勝手にやってみる
最後に、レアジョブ英会話と違ってこちらは評価してくれる相手がいないバージョンですが、とりあえず慣れるという意味で、自力で模擬テストを行う方法です。
まず、こちらのメルマガに登録してください。安心してください、無料です。笑
IELTS learnerなら知らない人はいない、というか知らなかったらあなたまだまだだね!と言いたいIELTS対策の大御所サイト、IELTS-Blog.comのメルマガです。
このメルマガが本っ当に役立つのです。
私たちのようなIELTS受検者のボランティア精神によって素晴らしい内容になっているこのメルマガ。
高いスコアをとった受検者による勉強法のアドバイスをはじめ、実際の最新のテスト問題を知ることができます。
例えばこちらのメルマガ。
日本で2月に受検したNさんが、その時の問題をシェアしてくれています。
そして自力模擬テストに欠かせないのがこちら。
オーストラリアのパースでスピーキングを受検したKさんが問題をシェアしてくれています。
画像では見切れていますが、パート1からパート3までの実際の質問が細かく書かれています。
ということで、このメルマガを見ながら自分で模擬テストさながらに答える練習をを何度でも行うことができます。
メルマガの頻度も結構頻繁なので、もうやる問題が尽きた、、なんてことはまずあり得ません。世界中でIELTS試験は行われていますしね。
パート2のキューカードでは、実際に1分間考える時間をとって、そのあと2分スピーチといった具合にストップウォッチやアラームを使いながら実際の試験さながらの状況で練習を積むことをおすすめします。
また練習の際は必ず録音してください!!
最初はあまりの喋れてなさに愕然とすると思いますが、聞き直すことで自分の弱点が見えてきます。
例えば長いPauses(話す前や途中などに止まってる時間)は減点対象です。Ummm…とかね。Let me think..やThat’s an interesting questionなどPausesにしても言い方を考える必要があります。もちろんPausesは無いにこしたことはないのですが。
録音を聞いて弱点を自覚、直しながら何度も何度も練習してみてください。
スピーキングはとにかく練習あるのみです。
まとめ
以上、IELTSのスピーキング対策についてまとめてみました。
英語を話すのに慣れておくこと、そしてあとはとにかく練習あるのみ!
目標スコアに向かって後悔のないように頑張りましょう。