独学でIELTS!英単語の効率的な覚え方

英語学習
Tumisu / Pixabay
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IELTSを受ける上でかかせないのが、語彙力。特にアカデミックリーディングでは、語彙力がなければ文章を理解するのが非常に困難になります。

ボキャブラリーは1つでも多く覚えて、使えるようにしましょう。

でも、英単語って覚えるのが大変ですよね。覚えたと思ったのに次の日にはもう忘れてるなんてことも・・・。今回は、私が実際に行った効率的な英単語の覚え方をご紹介します。

記憶と忘却時間の関係を理解しよう

効率よく学習するためには、まず記憶と忘却時間(忘れるまでの時間)の関係を理解しておく必要があります。以下は、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウス氏による、記憶と忘却時間の関係性を調べた有名な実験結果です。「エビングハウスの忘却曲線」といいます。


引用元:フリー・ジュニアアカデミー

この結果からわかるとおり、覚えたはずの単語も、なんと1時間後には半分以上忘れてしまっているのです。翌日になると、70パーセント以上忘れているという結果。

なんとも悲しくなりますが、これは、一回だけ勉強した結果なのです。では、復習をすると記憶の持ち方はどのように変化するのか?以下をご覧ください。

引用元:フリー・ジュニアアカデミー

最初に勉強してから2日後、すでに20パーセント程度しか覚えていない状態で復習をした場合、一気に記憶がよみがえり、さらに、その後の忘却の仕方が、1回目よりもゆるやかになっているのが分かります。

さらに1週間後、1カ月後と復習を繰り返すことで、記憶が定着してきているのが見てとれます。このように、定期的に復習をしていくことで、記憶を確実に、しっかりと定着させることができるのです。

この記憶と復習の関係を頭に入れた上で、私は下記のような学習プランをたてました。

英単語学習プラン

  1. 単語帳を見て、1日60個覚える。
  1. 1日後に、1で覚えた単語60個を復習する。この時、1ほど時間をかけず、さらっと見る程度。
  1. 2の復習を終えたら、そのまま新たに60個単語を覚える。
  1. 1日後に、3で覚えた60個の単語を復習する。1で覚えた単語の復習はしない。もちろん時間に余裕があればさらっと見てもよし。
  1. 4の復習を終えたら、そのまま新たに60個単語を覚える。
  1. このようにして、復習する単語60個、新たに覚える単語60個を毎日目にしていく。
  1. 1から1週間後、1で覚えた単語を再度復習する。さらっと見る程度。

※同様に毎日覚えた単語をそれぞれ1週間後に再度復習していく。

  1. 1から2週間後、1で覚えた単語を再度復習する。さらっと見る程度。

※同様に毎日覚えた単語をそれぞれ2週間後に再度復習していく。

  1. 1から1ヵ月後、1で覚えた単語を再度復習する。さらっと見る程度。

※同様に毎日覚えた単語をそれぞれ1ヶ月後に再度復習していく。

7~9を行う際、新しい単語を覚えるというルーティーンも続けているので、必然的に時間が取られますが、この頃には記憶がかなり定着してきているので、実際のところはそんなに時間がかからないのです。

また、私は1日40個覚えるところからはじめ、慣れてきたら1日60個に増やしました。人それぞれ覚えられる範囲も違うと思うので、あまりストレスになりすぎない程度の数を自分で見つけていきましょう。

使った単語帳

日本で販売されているIELTS専門の単語帳は本当にものすごく数が限られていて、私が知る限りまだ下の二つしか売られてません。※【2020年2月更新】数冊新しく発行されたものもありますが、やはり下記で紹介した2つがおすすめです。

【音声ダウンロード付】実践IELTS英単語3500 | 内宮 慶一, 吉塚 弘 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで内宮 慶一, 吉塚 弘の【音声ダウンロード付】実践IELTS英単語3500。アマゾンならポイント還元本が多数。内宮 慶一, 吉塚 弘作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また【音声ダウンロード付】実践IELTS英単語3500もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
Amazon.co.jp: IELTS必須英単語4400 [音声DL付] : 林 功, 小玉 英央: 本
Amazon.co.jp: IELTS必須英単語4400 : 林 功, 小玉 英央: 本

私は上の、「実践IELTS英単語3500」を使って勉強しました。

見開きで20単語載っているので、私は1日60個ずつの暗記ということで、3ページずつ進めていました。

この単語帳の良いところは、いろいろとありますが、私が気にいってるのは以下の部分です。

  • 例文がIELTS向けなのでそのまま暗記してライティングに使える。
  • 音声がDLできるので、音と一緒に覚えられる。(暗記しやすい)
  • 目標バンドスコア別に単語が分けられているので、やる気がでる。
  • 1つの単語にたいして載っている意味が多い。
  • IELTSに出る頻度の高い単語を集中して勉強できる。
  • 一章ごとに入っているコラムが役に立つし面白い。
  • IELTSを実際に受けた人の感想がコラムに書かれててやる気がでる。
  • 類義語、反意語が載っている。(IELTSでは超重要)

この単語帳を暗記すると同時にリーディングのサンプル問題を練習していましたが、単語帳に載っている単語がたくさん問題の中にでてくるので、テンションがあがります。

テンションが上がるだけではなく、これは忘却曲線の観点からみても、復習になるので、一石二鳥!

※「IELTS必須英単語4400」と基本的には掲載単語が被っているので、どちらか一冊を購入すれば大丈夫です。3ヶ月以上準備期間がある人は4400で良いと思いますが、それ以下の短期間しか時間がない人は3500を徹底的にやることをおすすめします。IELTSはスペルも重要なので、なんとなく覚えてる、では通用しません。一つでも多くの単語を脳にしっかり記憶させましょう。

まとめ

英単語は、1回単語帳に目を通した程度で覚えることはできません。今回とりあげた記憶と忘却の関係性をしっかり頭に入れた上で、復習をしていきましょう。英単語の暗記は、復習こそが最も欠かせない、大事なパートなのです。

私は上記の勉強方法をIELTS試験前に2ヶ月半程度続け、約3500単語を覚えました。それでも、100パーセントの記憶定着ではなかったので、試験のもっと前から、じっくりと復習を繰り返しながら単語帳を2回、3回と繰り返しやるつもりで勉強すれば、もっと確実に覚えることができると思います。

単語の暗記は簡単ではないし時間が必要なので、十分に余裕を持って取り組んでいくことをおすすめします。覚えた単語は、試験で使えるのみならず、あなたの財産になるので、くじけず、頑張りましょう!