クライストチャーチモスク銃撃テロ事件について

NZ生活いろいろ
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昨日、2019年3月15日金曜日。

ニュージーランドに来てから最も悲しい日となりました。

世界中で報道されていますが、NZ南島クライストチャーチの二箇所のモスクにて、計49人の方が銃撃され亡くなり、40名以上の方が病院で今も治療を受けています。現時点で分かっていることをまとめました。

※3月17日現在、死者の数が50名になりました。

犯行について

事件はクライストチャーチのシティ中心部、ハグレーパークという大きな公園のすぐ近くのモスクで午後1時40分ごろに起きました。

Hagley Park

ハグレーパークは、クライストチャーチ近くに住んでた去年まではしょっちゅう訪れていた場所です。こんな平和な場所であんなに痛ましい事件が起きるなんて、信じられません。

事件当時少なくとも300人の人がモスクの中にいたとのことです。

一つ目の事件が起きてから約30分後、今度は同じシティ内にある別のモスクにて銃撃があったと通報がありました。

警察によると、どちらも同一人物による犯行とのことです。

犯人は犯行の様子をGoProで撮影、ソーシャルメディアで配信しながら行うという前代未聞の非情かつ残忍な事件となりました。

私はちょうど昼の2時半ごろにニュースを見ましたが、最初の報道では27人が死亡、犯人は逃走中とのことで近隣住民は家から出ないように、また数時間の間学校などは閉鎖、そのまま籠城して被害が広がらないようにしていましたが、その後の報道で犯人が捕まったとの報道とともに、犠牲者の数が49人に上りました。

犯人について

オーストラリア・シドニー北部のGraftonで育った28歳のオーストラリア人で、現在はニュージーランドのダニーデンを拠点にしている男が逮捕されました。名前はBrenton Harrison Tarrant です。世界中をこれまで転々と旅していたようです。

警察の発表によると、この男は今まで逮捕歴やテロの危険性があるなど警察のウォッチリストに載ったことが全くない人物で、全く想定することができない犯行だったといえます。

Tarrantは拠点とするダニーデンから50kmほど離れたサウスオタゴ ライフルクラブのメンバーで、2017年11月に銃のライセンスを取得しており、翌月から銃を購入し始めたとのことです。

また、Tarrantはこの事件の関係者として拘束された3人のうちの1人です。残りの2名についてはまだ詳しい報道がされていませんが、3名ともこれまで犯罪歴はなかったそうです。

※3月17日現在、Tarrantと並んで拘束された2人は事件には関与していない模様と報道がされ、単独犯の可能性がほぼ確実視されています。

この男を知る人物によると、

“He seemed a reasonably normal sort of dude.”

つまり、普通の男に見えたとのことです。犯罪歴もなく、いたって普通に見える男がニュージーランド史上でも最悪の事件を起こすなど、誰が想像できたでしょうか。

犠牲者について

ムスリムの人々が集まるモスクでの無差別な乱射事件のため、幼い子どもからお年寄りの方まで老若男女を問わず犠牲になりました。

犠牲者のほとんどが移民で、国籍別ではアフガニスタン、バングラデシュ、インド、ヨルダン、パキスタン、サウジアラビア、インドネシアなどと発表されています。

すでに49人の方の死亡が確認されており、40名以上の方が現在も治療を受けており、うち2名の方が危険な状態にあるとのことです。

被害者の方や被害者家族をサポートする公式の寄付ページが設けられており、世界中からのサポートが可能になっています。

英語のページになりますが、少しでも力になれればと思い貼っておきます。

【公式】クライストチャーチ銃撃事件被害者寄付ページ

この事件で亡くなった全ての方のご冥福をお祈りするとともに、負傷者の方々、被害者のご家族、友人、目撃者などすべての関係者の方々が一日も早く心休まる時を過ごせることを心からお祈りします。